はじめに

近年、都市部や住宅地では鳩(ハト)やカラスなどの数が増え、糞害などに悩まされる事例も 急激に増加しています。直接の害としては、マンションのベランダ部や商店街アーケード、 駅舎、ホテル、工場・倉庫・市場、社寺仏閣などでの糞害・営巣による被害が目立ちます。
また、カラスによるゴミステーションでの食散らし、ムクドリによる街路樹周辺での糞や騒 音、漁港・海岸附近などではウミネコ・カラス・トビによる鳥害も多発しています。
さらに深刻な問題は、鳥インフルエンザをはじめ乾燥糞の飛散などによるオウム病や細菌・ ウイルス感染、アレルギー発症など、被害は多岐に至ります。

鳥害の概要

直接の害

鳥害は下表のように分類されます。

鳥害の種類
被害場所
鳥の種類
備考
糞   害
  • 駅舎
  • 倉庫、工場
  • オフィスビル
  • マンション
  • 病院
  • 漁港、空港
  • 橋梁、橋脚
  • ネオン・看板
  • 街路樹、広場
ハト
カラス
ムクドリ
ヒヨドリ
ユリカモメ
トビ
セキレイ
ハトは直径5センチの隙間があれば出入り可能です。
公   害
  • ゴミ置き場
  • 路上
  • 公園
  • 駅前周辺
ハト
カラス
スズメ
特にカラスの場合、行政指導や被害者側の創意と工夫が必要です。
実   害
  • 農園
  • 果樹園
  • 漁港
  • 倉庫
  • 市場
ハト
カラス
ムクドリ
ウミネコ
トビ
スズメ
山形のサクランボ等高級果実防鳥ネットを使用している所もあります。
騒 音 害
  • 街路樹
  • 居宅、マンション
  • 学校
  • 病院
  • その他施設
ムクドリ
スズメ
キジバト
ヒヨドリ
追い出す以外方法がありません。
繁殖期には特にひどくなります。

間接の害

糞などで引き起こされる疾病です。

オウム病
(ピジョンオーニソージズ)
本来、鳥に感染する病気ですが、人間と鳥の接触により人に感染する事があります。軽症の場合は風邪とよく似た症状で、重症になると肺炎のような症状がでます。要因は鳥の糞などに含まれるウイルスが原因とされ、ドバトにおいては30~70%がこのウイルスを持っていると言われています。
クリプトコックス病
細菌で人に感染すると、軽症の場合は皮膚炎程度、重症になると脳、脳髄、髄膜に病巣を作り死亡に至る事もあります。ドバトの排泄物の中から分離され乾燥状態の排泄物やほこりなどと共に人に吸収されて発病します。
この細菌は、乾燥に強く2年以上も菌が生存すると言われています。
ニューカッスル病
ほとんどの鳥類はこの菌を持ち、呼気沫や寄生虫の媒介によって発病します。人が感染すると急性顆粒結膜炎の症状となります。
トキソプラズマ症
妊婦がこの原虫の胎盤感染を受けると流産したり、出産しても脳障害の子となる場合が多い、怖い病気です。
ヒストプタズマ症
カビの一種で、発病すると肺結核に似た症状となります。
ドバトのフンに空気中の胞子が付着し、温度や湿度の条件がそろうと急速に増殖し人が触れた時感染します。
脳   炎
コガタアカイエ蚊の媒介で感染します。一般にコガタアカイエ蚊は人間や家畜、鳥類を吸血するため脳炎ビールスの感染をこうむります。ウイルスが体内に侵入すると内臓をおかし、さらに脳に達して脳炎症状を起こします。
アレルギー
羽毛や乾燥糞末によりアレルギーを発症する人が多々あります。
ダ   ニ
トリサシダニ等、かゆみと皮膚疹を起こす場合があります。
昆 虫 類
ハトジラミ等が寄生している場合があります。

(備考)健康な成人には、感染してもめったに発病する事はありませんが、高齢者や児童など病気耐力の弱い人には要注意です。不必要に鳥に触れたり捕獲することなどはひかえ、触ってしまった場合は手洗いやうがいを必ず行ないましょう。
また、ベタンダなどの糞は早めに清掃し清潔に保つことが大切です。

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忌避の種類と効果

鳥害忌避に関しては、今日までいろいろな商品や対策が試されてきました。しかし、それぞれ一長一短があり「これは絶対!」と言い切れるような装置や工法は見あたりません。
また一方、むやみに鳥を捕獲する事は「鳥獣保護法」により禁止されており、各都道府県知事の許可を必要とします。例えば、ベランダにハトが営巣し産卵・孵化をした場合、その巣や雛を勝手に撤去する事は違法行為となります。更にその状態でネットを張ると、親鳥が巣に入れなくなり雛への給餌が遮断されることになり、それもまた許可されません。結果、巣の撤去や防鳥対策は、鳥の巣立ちを待たなければならないのです。

化学的忌避

鳥害は下表のように分類されます。

鳥害忌避の種類
仕  様
効果・考察
散布又は
塗布剤
抽出エキスや薬剤などを鳥の集まる場所に、直接あるいはスポンジシートなどに散布、または塗布して使用。
一時的な効果しか望めずメンテナンスが必要。
薬品の為、長期間にわたっての使用には不安があります。
嫌臭剤
(嗅覚による)
臭気薬品の使用・嫌臭を鳥の集まる場所に設置
粘着性物質
の塗布
粘着生の強いベタつく物質を飛来場所に塗布。

物理的忌避

鳥害は下表のように分類されます。

鳥害忌避の種類
仕  様
効果・考察
おどし
(視覚による)
反射板や回転反射板、反射テープ/類似目玉の大きいもの/プロペラ/案山子/天敵の模型(カラス・トビ・タカ・蛇・ネコ等)
設置当初は効果がありますが、大抵の場合、鳥には学習能力がある為、慣れれば効果は低下します。
おどし
(聴覚による)
忌避対象鳥の悲鳴音をスピーカーで流す/花火、爆竹、癇癪玉/警告音声/飛行機の爆音/銃の空撃ち音/超音波
悲鳴音は、サンフランシスコ空港(アメリカ)バンクーパー空港(カナダ)で使われており、ケネディ空港(アメリカ)では鷹匠を使っている例もあります。
効果はありますが、専属の担当者叉はロボット(自動装置)が必要です。
邪魔者の設置
剣山タイプ(プラスチック、金属製)/網状ガード帯/防鳥ワイヤー
正しい位置に隙間なく設置すると高い効果が出ます。しかし、剣山を利用して営巣するケースもあり、ハリの長さや位置が重要です。
ネット
防鳥ネット/漁網/テグスネット/クレモナネット(当社推奨品)/亀甲金網/他金属ネット等(鉄、銅、ステンレス製等)
正しい位置に隙間なく設置すると高い効果が出ます。しかし、剣山を利用して営巣するケースもあり、ハリの長さや位置が重要です。
捕 獲
狩猟/捕獲箱
鳥獣保護法により、都道府県知事の許可が必要。
個体数を減らすので、効果は高い。
磁気装置
磁石を使用(強力で広範囲な磁石を設置し、鳥のマグネタイト(生物磁石)に影響を与える)
メンテナンスが殆ど不必要な効果的な対策です。ただし、広い空間や面への対策には適しません。

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野生鳥獣保護について

野生鳥獣保護の原点は、人がエサを与えることで野生鳥獣を殖やすことではなく、あくまでも自然生態系のなかで、その動物本来の生態そのままに種の維持を行うことが原則です。
それが自然環境を維持することに繋がります。
佐渡島のトキなどの様に放置すれば絶滅してしまうような種は別ですが、単に「可愛い」とか「可愛そうだ」とかの感覚で、ハトやユリカモメ、またタヌキやイノシシ等にエサを与えることは、その動物のためにならず、鳥害・獣害の発生につながります。
善意とは言えむやみにエサを与えることは、野生鳥獣本来の適正な生息数を過剰な繁殖へ向かわせ、さらに生態系のバランスを破壊し、人間と動物双方の共存を難しくしてしまいます。
当社がお手伝い出来るのは、あくまでも忌避対策であって捕獲や殺戮、間引きなどは致しません。従って、忌避対策を施した場所に「鳥」を寄せ付けないだけで、追い払われた鳥達は別の所へ行くことになります。
しかし、長い目で見れば、営巣の出来なくなった個体は繁殖の道を絶たれ、自然に個体数は適正数へと減少していきます。
さきに述べましたが、確実で恒久的な対策は、人が互いに理解・協力しあい、むやみにエサを与えないように認識・理解することです。

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鳥の生態

鳩(ハト)

鳩(ハト)
ハト(ドバト)は一般に、野バトと家バトをさします。種類は300種ほどで、全世界に分布し、日本では、奈良時代頃から、社寺仏閣に住みつき「堂バト」とも「ドバト」とも言われていました。
原種はカワラバトで、伝書バトもドバトの改良されたものです。色は黒ゴマ系のドバトと二引(にびき・ネズミ色の羽に二本の黒ラインがある)と呼ばれる伝書バトの再野生化したものが殆どです。
上記ドバトのほか、近年では本来山野で棲息していたキジバトもよく見かけます。
【ハトの生活】

ハトの原種は、本来ユーラシア大陸東部の温帯から亜寒帯までの広範囲に繁殖しており、草原を見渡せるような懸崖に営巣していた種です。近年、都市部や住宅地などで被害を見かけるようになったのは、営巣する条件が祖先が住んでいた環境に相似しているためと思われています。ビルやマンションなど人的構築物が懸崖に例えられ、採餌する草原が公園や社寺仏閣の境内・駅構内・駅前広場などに例えられます。
そのうえ、カラスなどの外敵に対してビルやマンションなどの建築・構築物は、ハトにとって避難しやすく安全な場所となっています。また、調査によるとハトのエサの90%は人的供給によるとの結果もでています。

【ハトのエサの調査結果/広島市・平和公園での調査・平成5年】
採取の条件
エ サ
割合
自然界より
果実・昆虫・穀物
12%
ゴ ミ 類
残飯あさり
17%
人が与える
パン・ビスケット・チョコレート・ラーメン・人工飼料等
71%

広島市の場合、市民の協力によりエサを与えなくし、公園でのエサの販売も止め、自然界の採餌のみとし、現在、個体数が大幅に淘汰されて以前の4分の1までに減数したと報告されています。また、山階鳥類研究所が東京都内の某公園で聞き取り調査し、人が与えるエサの数量を計測した結果、一日約8kgで23,873キロカロリーであったとレポートされています。
ハトは1日当たりの必要量が約100キロカロリーですから、その公園で人が与えているエサの量は230羽分にも相当するとの報告もあります。例えば、ハト1羽あたり1日に必要なエサの量は、インスタントラーメンなら約4分の1袋、食パンなら1枚の約半分、ポテトチップスならひと掴み程度です。また、糞は採餌した量の約50~60%となります。

【ハトの営巣条件】
  1. 1.人や犬猫の行けないところ(脅威となる動物の行動範囲外)
  2. 2.雨風を避けられ、直射日光、直接照明のあたらないところ
  3. 3.人的構築物であること
  4. 4.エサ場が近くにあること
  5. 5.人の手が届かないところ
  6. 6.薄暗く狭いところ
【ハトの生活の場所】
  1. 1.エサを与えてくれる人のいるところ
  2. 2.ゴミ(残飯)などのあるところ
  3. 3.営巣出来る構築物などがあるところ
  4. 4.カラス・モズ・トンビ・タカ・ハヤブサなどの天敵のいないところ
  5. 5.休息に適したところ
  6. 6.水飲み場や水浴び場があるところ
【ハトの繁殖】

繁殖は通常年3~4回で産卵期は4~6月頃が中心です。市街地などエサの豊富な場所では5~6回以上で冬期にも繁殖します。産卵数は1度に2個、抱卵日数は15~16日位、巣立ちまでの日数も15~16日くらいで、産卵してから巣立ちまで僅か約1ヶ月強です。

【ハトの帰巣本能】

ハトは一般に「渡り」をしませんが、伝書バトは遠距離(最大約1000km)から、渡りに似た行動をして帰還します。これは、鳩の本来もつ著しい帰巣本能性を訓練し飼育したもので、その行動形態には諸説があり、数年前までは視力説が有力でした。1980年代にはいり、アメリカのマサチューセッツ工科大学のウオルコット氏らにより、生物には<マグネタイト>と言われる磁気感知感覚器官としての磁性体が頭部に存在する事が確認され、これが、地球の磁場を感知し<方位磁石計>としての役割をして、飛ぶ方向を決めるのではないかと報告されました。
つまり、ハトなど鳥類一般や他の生物の一部(昆虫、魚類の一部)は、自身の磁石体<マグネイタイト>によって地磁気を認識し、方位を判断して<渡り>や<帰巣>していると、この学説が現在では有力視されています。
トリカット2000に代表される磁力を用いた鳥類忌避装置は、この理論を基に研究・開発されました。

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烏(カラス)

烏(カラス)
神武天皇が熊野から大和に出るための道案内をした「ヤタガラス」に象徴される様に、カラスは「山の神」として敬われた時代もありましたが、いまでは、農作物や生活ゴミを食い散らす害鳥のイメージが浸透しています。
日本で最も多く生息しているのは、ハシホソガラス(左写真)とハシブトガラスで、九州北部ではミヤマガラス、北海道では巨大なワタリガラスなどを少数みかけます。現在、都市部で問題となっているカラスの鳥害のほとんどは、ハシブトカラスによるものです。
【カラスの生活】

雑食性で、腐肉、魚、ネズミ、カエル、昆虫、鳥卵などの動物質から穀物、果実、液果などの植物質も採り、人家附近に住むことが多く、耕地から遠く離れた森林には生息していません。知能が高く銃を持った人と持たぬ人を見分け、針金で縛った巣箱のふたを開いて雛や卵を食い荒らす賢さがあり、市街地ではゴミに被せたネットを開けるなどの器用さも持っています。
非繁殖期には集団でねぐらを持ちます。集団ねぐらは数千羽も集まる大規模なものになることがあり、半径20~30kmもの範囲から集まってきます。都市部ではハシホソガラスとハシブトガラス共同の生活集団を形成する場合が多くなっている様です。

【カラスの繁殖】

ハシホソガラスとハシブトガラスの産卵期は3~6月、産卵数は3~5個、抱卵日数は19~20日位、巣立ちまでの日数は30~35日位、巣立ち後も長期に至って家族群で生活します。

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椋鳥(ムクドリ)

椋鳥(ムクドリ)
橙色のくちばしと白い顔が目立つ、畑などに多くいる黒っぽい鳥です。
ユーラシア大陸東部で繁殖し、日本でも北海道から九州までの広範囲に生息しています。また、冬期に積雪の多い地方にいるムクドリは、一部を除いて大多数が温暖な地域に移動します。
【ムクドリの生活】

平地や盆地の人里付近に住む鳥で、樹木の点在する村落や市街地に多く見られます。芝地や畑などの地上を歩きながら、蛾(ガ)などの幼虫などの昆虫をエサとします。秋冬期にはムクノキ、エノキなどの木の実も好んで食べ、桜類の実も食べます。繁殖期が終わると群で生活し、竹薮や街路樹などに数千羽から数万羽の大きな集団ねぐらをつくります。この集団ねぐらが現在各地で大きな問題となっており、日本だけでなく、米国などからも被害の報告、問合せがあります。

【ムクドリの繁殖】

繁殖期にはつがいで生活し、本来の営巣場所は樹洞ですが、人家の屋根の隙間や戸袋、巣箱などもよく利用します。産卵期は3~7月、産卵数は4~9個、抱卵日数は11~12日位、巣立ちまでの日数は21日位です。抱卵から約1ヶ月強です。

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雀(スズメ)

雀(スズメ)
人家の軒下に巣を作り、日本ではどの地方でもいちばん多く最見かける鳥です。チュンチュンと鳴き、背中が茶色い小鳥で留鳥として全国で数多く繁殖しています。
しかし、小笠原諸島には生息してなく、若鳥のなかには長距離の移動をする個体もあります。
【スズメの生活】

日本では人間と結びつきがきわめて強い鳥で、人里付近だけで繁殖します。
繁殖期はつがいで生活し、人家の屋根や壁の隙間、競技場のスタンド屋根の隙間、倉庫・工場の折板屋根の隙間、戸袋、石垣の間、巣箱などもよく利用し、また、イワツバメの巣を横取りすることもあります。樹洞や、木の枝が複雑に茂った部分、時にはトンビの巣に営巣した例もあります。巣は枯れ草などで球形に作られ、横に出入口があります。巣材としてビニール紐などの人工物もよく使います。縄張りは巣の周りに限られ、多くのつがいが隣接して営巣することも多いそうです。繁殖期は昆虫類を餌とすることが多く、季節が進むにつれて植物質が中心となり、主に地上の草の実を食べます。水田では、イネの未成熟な実をついばみ被害を与えます。
非繁殖期には群で生活し、夜は竹薮や大木、街路樹に集団でねぐらを持ちますが、そこに集合するのは主に若鳥で、同じ季節に屋根の隙間などに単独で寝ている個体も多いそうです。

【スズメの繁殖】

産卵期は2~9月、産卵数は4~8個、抱卵日数は12~14日位、巣立ちまでの日数は13~14日位です。抱卵から約1ヶ月です。

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鴎類(カモメ類)

鴎類(カモメ類)
カモメ、ウミネコ、ユリカモメなど、日本で多く見られるカモメは8種類ほど。
写真のユリカモメは、くちばしと足が赤い、全体に白っぽい小型のカモメ類です。
ユーラシア大陸の温帯から亜寒帯に広く繁殖し、日本には冬鳥として多数が渡来して主に本州以南で越冬します。
【ユリカモメの生活】

越冬期には、海岸、港、河口などで数百羽の群が見られます。他のカモメ類よりも内陸部に深く入り込み、川の中や湖・堀などでも見られ、さらに河口から数十キロも川をさかのぼることもあります。
昼間は内陸部で生活する個体も夕方になると川を下り、海上に出て海面に浮かんで夜を過ごします。琵琶湖でも夜を過ごす群れがあることが知られています。採餌法は変化に富み、アジサシ類のようにダイビングして魚を捕まえたり、水面に舞い降りて魚の死体をくわえとったり、半開きにしたくちばしを水面につけ、飛びながら前進して魚を追ったり、水面に浮かんでくちばしで流れてくる昆虫等をついばんだり、水草や泥の中で足踏みをし小動物を追い出したり、いろいろな行動を見せます。
繁殖期には内陸の湖沼や河川の周りにコロニーを作って、地上の巣に2~3個の卵を産みます。 最近は人にも慣れ、人の与える餌も好んで寄って来て大変やかましく鳴き交わし、頭上を群れで飛び回ります。

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鳶(トビ)

鳶(トビ)
タカ科でトンビとも呼ばれ、上昇気流に乗って舞上がる姿や、独特の鳴き声で知られています。私達の最も身近で見られる猛禽類です。体長は60~65cm、翼開長150~160cm、タカ科では大型です。動物の死骸やカエル、ヘビ、トカゲなどの小動物を捕食します。本来は警戒心が強く、人に近寄らず、低い場所には止まらない鳥ですが、近年では海岸、公園、キャンプ場等に群れで飛来し、生ゴミを取るだけでなく、人の食物をさらう事も多くなりました。
【トビの生活】

近年、漁港や海岸でトビ、カモメ、カラスに因る鳥害が急増しています。
漁港の荷捌施設、海岸のレジャー施設などへ数十羽のトビ、カモメ、カラスが餌を求めて飛来し、糞害などの問題を齎しています。
海岸に遠足に来ている子供達のお弁当を狙って飛来するケースも多く見られます。 通常は空高く舞う姿で知られるトビも、2階建ての屋根にとまって、餌を狙います。
これらは都市型の鳥害とは異なりますが、漁港では漁獲への実害だけではなく、衛生上の問題もあり、深刻な問題となっています。

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鵯(ヒヨドリ)

鵯(ヒヨドリ)
木の実を好む全身灰色の中型の鳥です。全国に広く繁殖し、個体数が多い。 北方や山地のものは一部の個体を除いて、冬期は暖かい地域に移動する。渡りの時、半島の先端部などでは昼間、次々に渡る群れを観察する事ができます。国外の繁殖地は台湾とフィリピンです。
【ヒヨドリの生活】

平地の都市部から山地の森林まで、樹木のある環境ならいたる所に生息しています。市街地の街路樹や公園の木に営巣するようになったのは1970年以降で都市化への適用例として注目されています。
樹木の込み合った枝の中や、つるのからんだ場所に営巣し、人里近くではビニール紐などを巣材によく使います。
産卵期は5~6月、卵数は4~5個です。繁殖期にはコガネムシ、カマキリなどの大型の昆虫を好んで捕らえますが、秋冬の主な餌は柔らかい果肉を持った木や草の液果です。実は丸飲みされ、種子は糞と共に排出されるので、ヒヨドリによって遠くへ運ばれる事になります。又ヤブツバキの蜜を好んで吸い、花粉を媒介します。反面、畑の野菜や果実に被害を与える事もあります。

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鶺鴒(セキレイ)

鶺鴒(セキレイ)
主に北日本で繁殖し、本州中部以南で越冬します。
近年、繁殖地の南限が下がっており関西地方まで分布がのびています。
【セキレイの生活】

主に、海岸や、川の下流域に棲息し、水辺を活発に歩きながら昆虫等の小動物を捕らえます。繁殖期にはつがいで縄張りを持ち、地上の凹みや石の間に営巣しますが、建物のすき間もよく利用します。
近年繁殖するようになった関東以南の地方では、工場等の建物に営巣した例が多いそうです。巣は椀型で枯れ草等で作られます。産卵期は5~7月、卵数は4~5個、抱卵日数は12~13日位、巣立ち迄の日数は14~15日位です。非繁殖期には夜間多くの個体が集合して夜を過ごし、集団ねぐらをもちます。ねぐらは橋桁、工場の建物、街路樹などが選ばれ、数千羽も集まる大きなねぐらもあります。

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参考文献・資料等

  1.  1.日本の野鳥(山と渓谷社)
  2.  2.鳥類の図鑑(小学館の学習百科図鑑)
  3.  3.「増えすぎた平和の象徴:ハト愛護とフン害の葛藤」
    クローズアップ現代NHKテレビH11.4.20放映より
  4.  4.広島市動物管理センター・パンフレット
  5.  5.食品80キロカロリーガイドブック・女子栄養大学出版
  6.  6.鳥の渡りの謎R・ロビン・べ一カー著・網野ゆき子訳・中村司監修・平凡社
  7.  7.設備と管理1993.6「鳩公害の現状と対策」
  8.  8.物理学ガイド(明玄書房)
  9.  9.大阪府・緑の環境整備室・自然環境係パンフレット
  10. 10.同業他社鳥類忌避装置関連カタログ多数
  11. 11.関連新聞記事
  12. 12.平凡社百科事典
  13. 13.丸善・理科年表
  14. 14.広辞苑・新村出偏(岩波書店)

鳥害について

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