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ハトの糞の危険性と8つの感染症

ハトの糞の危険性と8つの感染症

公園や街中でよく見かけるハトですが、ハトの被害で最も深刻とされるのは糞です。
ハトの糞が危険なのは、糞に含まれる大量の病原菌や寄生虫、カビが病原菌の媒介となり、
健康にも被害を及ぼす恐れがあることです。
今回は、鳩の糞がもたらす病気やアレルギーについてのお話です。

野生の鳥たちは、体内に様々な菌やウィルス、寄生虫を持っていて、時に様々な病気やアレルギーを人間にもたらします。
その多くは糞が原因となり、有名なところではオウム病やクリプトコックス症などがあります。
場合によってはて重症化・死亡するほど怖い病気のため、鳥の糞には注意が必要です。

フンがどのような経路で人に感染するか

糞からの感染のケースでもっとも気を付けないといけないのは、乾燥した糞による感染です。
乾燥した糞は細かいチリとなって空中に浮遊します。
このチリにはカビや様々な病原菌が含まれておりとても危険な存在。
それらが口から肺に吸い込まれると肺の粘膜によって感染菌は増殖してしまいます。
糞が落下してきたり、手すりについていたりして、直接糞に触れてしまうこともあります。
それが気づかずに傷口や口にはいったりすることで感染する危険があります。
化膿して抗生物質が必要になったり、血液への感染 (敗血症)、場合によっては重症や死に至るケースも。
人にも免疫力があるので重症化はまれですが、小さな子どもやお年寄り、体調の優れない方、妊婦の方も胎児に影響を与える可能性があるので、注意が必要です。

ハトのフンから感染する病気

次に、どんな病気のリスクがあるのかを説明していきましょう。

1.鳥インフルエンザ

主に鳥類に感染するインフルエンザウイルスです。
特に症状が強く死亡率が高いものを、高病原性鳥インフルエンザといいます。
人間への感染リスクは極めて低いウイルスですが、人間が感染した事例も報告されています。
人間から人間に感染できるように、ウイルスが変異することも考えられます。

参考記事:
《シリーズ・知っておきたい鳥インフルエンザ(1/3)鳥インフルエンザってどんな病気?》
《シリーズ・知っておきたい鳥インフルエンザ(2/3)鳥インフルエンザはヒトに移るの?》
《シリーズ・知っておきたい鳥インフルエンザ(3/3)まだ終わっていない!鳥インフルエンザの脅威》

 

2.鳥アレルギー

乾燥した鳥の糞や羽毛の中の抗原菌を吸い込む事によって、間質性肺炎を引き起こすアレルギーです。
「鳥飼病」と呼ばれることもありますが、正式な病名は鳥関連過敏性肺炎。
発熱、せき、呼吸困難がおもな症状です。

 

3.オウム病

「オウム」とつくのでオウム・インコの病気と思われがちですが、ハトや小鳥からも感染することが知られています。
オウム病クラミジアは、野生やペットの鳥の体内に生息する微生物で、ハトの30〜70%が保持しているとされます。
ハトの糞の中のクラミジアを吸い込む事によって感染し、軽症だと頭痛や倦怠感、筋肉痛といった風邪と類似した症状が出ますが、重症になると肺炎や気管支炎を引き起こします。
近年はほとんど報告されていませんが、川崎で発生したオウム病が感染経路などを含めニュースになりました。
参考記事:川崎で発生したオウム病 その驚きの感染経路とは!

 

4.サルモネラ食中毒

サルモネラ菌による食中毒症状を引き起こします。
ハトの2割程度がこの菌を保有しているとされ、胃腸炎や強い腹痛、下痢、吐き気、発熱といった症状が見られます。
集団食中毒の多くがこの菌によって起こります。

 

5.ニューカッスル病

鳥類のウイルス性感染症で、多くの家禽や野生鳥類に感染する病気です。
人に感染すると、急性結膜炎やインフルエンザのような症状がでます。

 

6.トキソプラズマ症

トキソプラズマという寄生虫による感染症です。
トキソプラズマは全人類の30%~50%が感染していると言われ非常に広く蔓延しています。
感染するとほとんど無兆候に留まるか、発熱や頭痛、倦怠感といった軽いインフルエンザのような症状が出る程度ですが、妊婦さんが感染すると、流産したり胎児に危険が及ぶ場合があります。
そのため妊婦さんの居るご家庭では細心の注意が必要です。

 

7.ヒストプラズマ病

ヒストプラズマ真菌というカビの一種で、ハトの糞などに含まれる菌を大量に吸入した際に感染することがあります。
感染するとインフルエンザに似た症状のほか、結核に似た症状が起こります。
一般的に数週間で自然治癒しますが、免疫不全の方や肺疾患者の場合は致命的な病状に発展したり、乳児が感染すると悪化しやすいという特徴があります。

 

8.クリプトコックス症

鳥(特にハト)の糞で汚染されている土壌高い確率で含まれているカビによる感染症です。
乾燥に強く、2年以上も菌が生存します。
乾燥したハトの糞が埃と一緒に人体に吸入され発病します。
皮膚炎や、発熱・胸の痛みを伴う肺炎を引き起こしたり、重症になると脳・脳脊髄膜に病巣を作り死亡に至る場合もある怖い病気です。

鳥の糞が引き起こす怖い病気やアレルギーについてご紹介しました。
病原体を含んだハトの糞が乾燥すると、
細かい塵が空気中を漂い吸い込みやすくなるので、
ベランダ等の糞はこまめに、よく掃除して清潔を保つようにしましょう。
健康を損なわないためにもハトの糞は放置せずに
適切な対策を心がけましょう。

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